題名
偶然出会う ドリーム小説 私がジェームズとリリーの子、今や生き残った男の子として有名なハリー・ポッターと出会ったのは偶然だった。
薬品(ふくろうにはまかせられない量と種類)を届けにわざわざ鈍行列車に乗ってホグワーツへ行き、自分でもちょっと抱え過ぎなほどの荷物で、ふらふらと校内の廊下を歩いていた時、さんと、背後から来た三人の内一人に声をかけられたのだった。

私に声をかけたウイズリーの男の子に、見るからに優秀そうなふわふわした髪女の子、そしてもう一人がハリーだった。

「この人はさん。有名な薬学者なんだよ」

巷ではそんなふうに通っているらしい。

「私はハーマイオニー・グレンジャーです」
「ハリー・ポッターです」
「・・・一応研究者なんだけどね。です」

昔ジニーが高熱を出した時、助けて貰った事があると話す彼に、実は名前を覚えてないとも言えず、彼らの話から名前を拾う。

「ロンそれで、ジニーはそろそろ入学するころ?」
「はい。来年入学です」

もう、かれから12年にもなるのか。

「ここまででいいよ。ありがとう」
「え?僕達、運びますよ?な、ハリー」
「うん」
「目的地がスネイプ教授のとこでも?」
「………………………遠慮しときます」

地下への階段近くの廊下の壁に、立てかける様にして荷物を置いてもらう。

「スネイプ…教授なんて…」

聞いてはいたが随分な嫌われようだ。特にハリーへの仕打ちには嫌悪感を抱くものも多いと聞く。

「同じ薬学を極める人だからね。互いにある程度の尊敬を払って接してるよ」

それに親友なのだと心なのかで呟く。
少しはたしなめるべきか。

「ハリー」
「はい?」
「大人は子供の延長でしかなく、ある時を境に大人になれるってものじゃない。だから、傷を負うばかりではないけれど、長所だけが伸びるわけでもない」
「……」
「だから…優しいのに口の悪い不器用さんは、怪我を放置したままの威圧感のある嫌われものになったりするんだよ」
「それって…」
「なーんてね?」

誰の事か理解出来ただろうハーマイオニーに笑って口止めをする。
彼はそこがかわいいんだ。



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