吐きだす
ドリーム小説 で、移動した。

「どうして、禁じられた森?」
「人がいないから」

しかも今は夜です。おそらく外出禁止時刻ギリギリです。帰りは遅くなるよリリー。正確には伝えようがないけれど。
可能かどうか知らないが、魔力を込めてグリフィンドール寮あたりに念力(魔力?)を送る。ごめん、無理そうだ。
ワォー遠くで何かの鳴き声がした。

「で?君は優雅に夕食?」
「余り食べれなかったから」

我ながら太い神経である。
くーっ!
やっぱりここのコーンスープはおいしい。
うん、もうホグワーツも六年目なのだ。ここは森の入口(といっても普段は使われない辺りだが)すぐだし。
これぐらい平気でも…グリフィンドール生的に普通だよね?と自分でもちょっとというぐらい都合よくグリフィンドール生面をしてみる。

「で?」

少々疲れたような雰囲気を出しながら、ジェームズが人のワインを取って飲む。
うん、さすが。やっぱりこいつも神経太い。

「私、今朝からレギュラス・ブラックの婚約者になったのよ。まだ非公式ね」
「………付き合いだしたのさっきなのに?」
「そう。だからレギュラスと何故付き合いだしたかと言われても、婚約者だから断る理由がいというか…ブラックだから断れなかった」

しかもあんなに人が(特に名家の子供たちが)見ている前で、断るなんて流石に出来ない。というかそんな選択肢を思えなかった。
ジェームズも流石に純血家の子。断れない事情を察したらしい。

はそれに従うつもり?」
「?うん。残念がらシリウス・ブラックのようには成れないからね」

私にはフェルリナがいる。でも。…それはいつまで?

「あーーーーーっ!!面倒。さっさと死ねばいいのにあの両親。ていうか殺してしまおうか本気で。消えろ、死ね、滅べ」
「ええっ?」
「正直、羨ましいよシリウス・ブラックが。自由、自由、自由、フリーダム―っ!でも私にはフェルリナがいるから。あの子に負担をかけないようにしたいんだけど…実際何も出来やしない。このまま私がレギュラスと結婚したら余計にあの子の傍に入れなくなるし、富は手に入るけど堅苦しい義理の母親が出来るし。あの人嫌いだわ。ああ、夫が死喰い人とか嫌だから全力拒否しないと。私も絶対なるものか。腕が痛むとか印つけるとか、痛いしばれ易いし趣味悪いんだよあれ。どうせなら見えないようにしなよ。レギュラスはシリウス・ブラックよりはましだと思うけれど、妙な性癖とかあったらどうしよー。こういう時、経験があるのって帰って苦痛だわ。どう考えても比較しちゃうし。かといって処女とか柄じゃないけど。あ、どうせ向こうも兄に隠れて見えないけど同じくファンがいるみたいだし。そこで処理してもらおうか。いいねー顔の良い人は。面倒だろうけどほしいなー。全力で磨いて利用するのに」

暗い森で、言っても仕方が無い物を吐きだす。聞いているかなんてどどうでもいい。理解されたいわけではないから。ぶちゃけ、この男ほど愚痴りやすい者はいない。
純血だけど、全く違う世界にいる者。万が一にも、こちらに来ないもの。スリザリンの友人達とは違う。
私が勢いにまかせて言い終わるとジェームズは腹を抱えて笑っていた。

「吐きだしたね」
「吐いたわ」

ついでに本性が出ました。ええこれが本性ですが何か?こういうところがきっとスリザリンに選ばれなかった理由なのだろう。物心ついてから死ぬまで、こんなのを隠し通せるのが真のスリザリンなのだろうか。うっとおしいと感じていないはずいが無いのに。
結局、私はこういうのに向いていない。

「色々不味いことを言ったんじゃない?」
「証拠はないでしょ。で、私はフェルリナと友人に危害が加わらないければいい」

おそらく卒業後。彼らは正当法でに戦うのだろう。それに、だって彼はグリフィンドールの英雄様だ。
こんな子供ばかりの学校でも、つけられた名前は伊達ではない。
だっていつか子供は大人になるから。

「ねえ、。一緒に悪戯しない?」
「私の友人と純血名家以外で悪質でないものなら」

にしてもなぜ今勧誘?


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