逃げる、つかまる
ドリーム小説 朝リリーに起こされ、清々しく起床。
談話室に下りて、何故か話しかけてくるジェームズ(前はリリーだけだったのに)からリリーと一緒に逃走。そのままジェームズを無視して食事、授業。
当然のように授業中や休み時間に話し掛けてくるジェームズは流すか、あからさまに適当な返事を返すか無視する。
昼食、ジェームズを避けて手早く。
出来ればこのあたりでクィリナスかセブルスに会って癒してもらう。クィリナスはともかくあのセブルス・スネイプに癒しを求めることになろうとは、数週間前の私からすると考えられないほどだ。
午後の授業も午前と同じ。
放課後、図書室の奥に逃げ込む。ここまでしても追ってくる事もあるので、絶対安全なのは女子寮なのだが、さすがに毎日あそこで夜まで過ごすのでは息が詰まってしまう。
なんだか、色々な事を面倒がって勉強に逃げるセブルスの気持ちがわかった。
ジェームズから逃げて図書室にいることが増えたせいか、セブルスや彼にくっ付いて来たクィリナスと出会う機会が増え、勉強を教えてもらい、何だか少し授業が解りやすくなった。特に魔法薬。
まあそれは良かったのだが、根本が解決しない限り私のストレスは減らないわけで。

「一体どこが気に障ったんだろう・・・」
「ほんとにね」

出た。リーマス・ルーピン。
こいつもこいつで天然なんだか、面白がってる腹黒なのかさっぱりわからない。
確実にジェイムズが私を視界に入れたのはこいつが関わったせいなのに。
それについて謝罪する気配は無い。
会うたび、少し苛々する。
ああ、セブルスに会いたいな。彼はとても正直で少し優しい。
スリザリンなのに。
そう思いながら談話室(ジェームズ・ポッターが珍しく現れないおかげで、久しぶりに私はくつろいでいた)を出ると、何故かルーピンがくっ付いて来た。振り返ると笑顔。
怖い。
早足になった。ついて来る。
今度はこいつか!?一体全体、何なんだ本当に。私が何かしたのだろうか。もうそれなら土下座してでもさっさと取り消させてほしい。プリーズ平凡な日常+スリザリンの友人達。
・・・このまま行くと、早足のまま、ぐるぐるホグワーツ中を回ることになるのだが。それでもこいつはついて来るのだろうか。
人ごみを外れたころ、急に腕を後ろからつかまれた。見れば思ったとおりというか当然ルーピンで。

「ちょっといい?」

有無を言わさず空き部屋に連れ込まれました(2回目)。
・・・助けてセブルス!
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