実は憎んでます?
ドリーム小説 これはどういうことなのだろう。

(本当に)自慢じゃないが私はグリフィンドールの悪戯仕掛け人の標的にされた事が結構ある。
それは私の友人がスリザリンだからで(かといって私は彼との友情を捨てる気などさらさらないが)、巻き込まれも含めおかげさまで日々鍛えられている。多少嫌ってもいる。まあ理不尽に攻撃されたのだから当然だろう。
けれどそれはあくまで私の主観であって、彼らにとって私は沢山いる標的の一人でしかないはずで。だから何が言いたいのかと言うと、個人的にピンポイントでこんな事をされるほど憎まれてはいないはずなのだ(外見的に誤解されやすすぎるスネイプ氏じゃあるまいし)。
しかも私が対峙しているのは、彼らの中でも温厚な人で(実際は知らないが、ストッパーとして監督生になったらしい。あくまで噂)何で彼がと私は思う。いやもう本当にどうして?
実は前から気に入らなかったんだよねとかだったらどうしよう。
助けてクィリナス!
もしくはあんまり話したことないけど、スネイプでもいいから!
私は思いっきり顔を横に背けながら思った。
だって近いんです。とても彼の顔が近い。
ただでさえ、私の体は彼と壁の間に挟まれて(逃さないってことだ)パニック状態だというのに。
顔なんて恐ろしくて見れやしない。
実は吸血鬼とか?そうなのかリーマス・ルーピン!

「ちょっと聞いてる?」
「はぃい!!」

声が裏返った。恥ずかしいが仕方がない。
だって私はまだ人間で、いや、魔女でいたいのだ!

…」

低い声。
何故そこで悲しそうな声を出す。
依然私は顔を背けたままなので彼の表情は見えないし、はっきり言って見たくは無いが、なんなんだ一体と思った。
アレか、油断させて逝かせる(ぱくりと殺す)つもりですか。そうですか。
…………お願い助けて、クィリナス!お前のせいで友人が死にそうだ!
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